グーグルホーム向けアプリ(グーグルアシスタント対応アプリ)を開発するには?
先日のスマートスピーカーアプリ入門講座にて、グーグルアシスタント対応アプリを作ってみました。
Contents
今度こそ本物!!第3次AIブーム
AIという言葉は、1956年のジョン・マッカーシーという研究者によって命名されたわけですが、第一次AIブームがこの時代です。1980年代の第二次AIブームでは、ニューラルネットワークという脳の構造を模した仕組みが考案されました。
「冬の時代」と言われた2000年代を経て、この度、将棋プロジェクトやIBMのWatsonなど、ディープラーニングを活用した事例が一気に台頭しました。
TensorFlow(テンソルフロー)」とは
Googleが開発した、私たちの生活のさまざまなところで活用されているこの機械学習のソフトウェアライブラリです。
ギットハブのフレームワークで星の数が圧倒的なのはテンソルフローです。そして、ケラス、パイトーチと続きます。
Neural Conversational Modelこそ本命!!
インテントやエンティティの設定をすることなく会話を作る仕組みです。
ツィッターなど会話になっている部分を取り込んで機械学習をさせるだけで会話モデルを作ります。
なお、表記や発音のゆらぎも吸収されています。
実際、ITヘルプデスクで実現可能となっています。
弱点といえば、他の用途の雑談をかますと、会話は止まります。
ニューラルネットワークが義脳を作る!?
ニューラルネットワークでシミュレートして義脳を作りあげることは、すでにネズミで実証されています。
また、ミゲル・ニコレリスによる「念じるだけで ロボットを操作した猿」の実験も発表されています。
スマートスピーカーとは
スマートスピーカーとは、「AIアシスタント」に対応しているスピーカー機器のこと。
スピーカーに向かって音声で話しかけると、インターネット経由でAIアシスタントが支持の内容を解析し、応答します。
スマートスピーカーの種類
アマゾン「アレクサ」、アップル「シリ」、ライン「クローバ」、マイクロソフト「コルタナ」などがあります。
グーグルホーム向けアプリ(グーグルアシスタント対応アプリ)の仕組みとは?
グーグルホームで音声を受け取り、音声解析はグーグルアシスタントで行います。
「DialogFlow(ダイアログフロー)」という言語解析と対話システム(簡単な言語解析とプログラムなしで行う仕組み)が提供されており、ここで
グーグルアシスタント用のアプリを開発するわけですが、それを公開するプラットフォームが「Actions on Google」(アクションズオングーグル)です。
なお、アプリ開発で用意するものは、グーグルアカウントとスマホアプリのグーグルアシスタント(グーグルホームの代わりに使う)だけです。
グーグルアシスタント対応アプリの作り方
「Actions on Google」ではテンプレートが用意されていて、簡単にアプリを作ることができます。
用意されているテンプレートは、
・Trivia:雑学アプリ(3択クイズ)
・Personality Quiz:個人的なクイズアプリ(ポジティブ、ネガティブの答えを用意)※現在英語のみ
・Flash Cards:記憶力アプリ(ヒントを用意)※現在英語のみ
です。
流れはこんな感じです。
1.Actions on Google のアカウントを作る
2.新規プロジェクトを作成
3.ジャンル選択画面の下方にある「More options」で「Templates」を選択
今回は、「トリビア」を使って、標準語を群馬弁で答えるアプリを作ってみました。
見本のグーグルスプレッドシートのコピーを作って、そこにクイズ内容をいれていき、完了したら、デプロイのところでそのURLを使います。
アプリが完成したあとは、リリース用の管理フローにのって申請します。
私が作った「群馬弁クイズで群馬LOVE度チェック」は、6月28日にリリース申請したところ、6月29日にまず申請却下(not approved)がきました。その理由は「プライバシーポリシー」のページがないということで、下記のページを作り、再申請しました。
個人情報をとっているわけでもないし、不必要と思う方もいるかもしれませんが、これからGoogleHomeアプリを作成される方はご注意くださいね。
なお、現在リリース中です。
「OK、グーグル、群馬弁クイズにつないで」といえば、クイズがはじまりますよ!